人口が増加しています
神奈川県の特徴
神奈川県の面積は全国43位と他の都市に比べて小さいにもかかわらず、人口は東京に次ぐ第2位です。大勢の人が暮らしているだけあって住みやすくかなり人気が高いエリアですが、人気が高い理由には夏と冬の温度差が小さく温暖な気候、異国情緒あふれる雰囲気や街並みなどがあります。また、神奈川県には欧米をはじめ色々な国の人も多く住んでいるため、自然と外国人の観光客も多く卸売業や小売業、飲食業が盛んなのが特徴です。
自然増減と社会増減から詳しく見てみよう
人口が全国第2位の神奈川県は、人口の増加が平成23年に9,229人と1万人を割ったものの、その後回復し平成26年には16,507人とわずか3年で大きく増加しています。なぜわずか数年でこれほど人口が増加したのか、神奈川県の人口推移からより詳しくみていきましょう。
人口増減といってすぐに思い浮かぶのが「自然増減」です。これは出生者数から死亡者数を差し引いたものですが、平成26年の人口を見てみると、出生者数が74,459人なのに対し死亡者数が74,744人とわずかな差ですが死亡者数の方が上回っていました。死亡者数が上回るのは人口調査をはじめた昭和33年以来初めてのことでしたが、このことからも少子高齢化が進んでいることをうかがい知ることができます。
次に、転入者数から転出者数を差し引いた「社会増減」について見ていきましょう。神奈川県は経済的に活気がある地域だけあって、転入者の数も多くなっています。そのため、社会増減による人口の増加はこれからもしばらく続いていく予想されていますが、この社会増減のおかげで少子高齢化が進むとされながらも神奈川県の人口自体は増加傾向にあります。
しかしながら、自然増減の数から見て分かるように神奈川県でも高齢者の急激な増加は避けることができません。自然増減の理由とされている少子化ですが、これを食い止めるために県では子育てをしながらでも働きやすいように保育サービスを整えたり、父親が積極的に子育てに参加できるよう労働環境を見直したりなど、子育てしやすい環境を整えるためにさまざまな対策を講じています。
また、高齢者が一気に増加する2025年には高齢の割合は60%を超えるともいわれています。その一方で、15歳から64歳の生産年齢といわれる人口はゆるやかに減少していくことが予想されているため、今後は増加する高齢者の介護ニーズに対応するために介護職の人材確保が大きな課題となりそうです。実際、平成18年度時点で神奈川県の要介護者数は、5万人が施設介護サービスを、6万人が地域密着型サービスを、そして20万人以上が居宅介護サービスを受けており、その総数は38万人を超えています。
これら多くの要介護者を支えるためには行政の力では足りません。地域が一体になって助け合いの気持ちで取り組むことが大切です。
神奈川県で介護職として働きたい人へ
職場によって働き方もそれぞれ異なる
介護職といっても、その仕事内容は介護施設の形態によって大きく違います。高い介護技術や接遇スキルが学びたいなら有料老人ホームが、認知症などの介護スキルが学びたいなら特別養護老人ホームが、きめ細やかな介護サービスを提供したいならグループホームが向いています。
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