神奈川県でニーズが高い介護職の特徴を知る

介護人材充足率はどうなる？

高齢者が急激に増加していますが、2025年には高齢者の割合が60％、およそ4人に1人が高齢者になることが予想されています。そのため、介護職の人材不足が大きな課題となっていますが、厚生労働省のデータによると、現在の介護人材充足率は100.6％と十分に足りている状態です。しかし、この数値が2025年に向けてどんどん下がると考えられており、2025年には86.5％にまで下がり、人数でいうとおよそ2万4,000人以上が不足すると考えられています。人材不足を補うため、介護職の求人も今後ますます増えていくことが予想されるため、介護職は働く場所に困ることがなく今後も期待できる仕事だといえます。

神奈川県の介護施設の特徴は？

他のエリアと神奈川県の介護職の大きな違いは離職率の高さにあります。全国第2位の人口を誇る都市だけあって、神奈川県には多くの介護施設がありますが、転職先も多いため短いスパンで転職を繰り返す人も少なくありません。そういった人たちが一定以上いるため離職率が高くなっているわけですが、その一方で同じ介護施設に10年も20年も働き続けている人もいます。長く働いている人が多いということは、その施設は条件や待遇の良い働きやすい優良施設である可能性が高い、ということです。優良施設は欠員も出にくいため、求人が出た時は応募が殺到する状態になります。
このように、神奈川県の介護職は短いスパンで色々な施設に転職を繰り返す人・同じ施設に長く働き続ける人、と二極化しているのが特徴ですが、長く働き続けたいと考えているのであれば条件や待遇の良い優良施設に転職しましょう。優良施設かどうか見極めるためには事前にしっかりと下調べしておくことが大切です。

病院施設の特徴は？

神奈川県には介護施設だけでなく、大手の病院もたくさんあるため病院に併設された介護施設の求人も少なくありません。給与や福利厚生が良い大学病院も複数ありますが、人材不足で困っているところも少なくありません。そのため、病院施設の介護職の需要は高くなっています。

高齢者向け介護施設の特徴をもっと詳しく見る

神奈川県の介護士施設の50％が川崎市と横浜市に集中しています。なぜなら、人口も多く交通アクセスが良いため高齢者にとっても暮らしやすく人気があるエリアだからです。交通アクセスの良さはそこに住む人だけでなく、労働者にとっても通勤しやすいというメリットがあります。そのため、求人も集まりやすくなっています。また、神奈川県はもともとベッドタウンとして発展してきたエリアで独身寮が多いという歴史もあります。しかしながら、使われていない独身寮も多く最近ではそれらを介護施設に作り替えて再利用している、「改装型」の施設も増えています。独身寮は交通アクセスの良い地域に多かったため、アクセスの良いこれらの地域には介護施設が多く、求人もそれなりにあります。

応募状況は？

介護職に限定してみると有効求人倍率は2.64倍と非常に高く、転職に有利であることが分かります。さらに、一般的に50代前半が多いとされている介護職ですが、神奈川県では偏りなくさまざまな年代の人が働いているため、年齢に臆することなく応募することができます。また、川崎市や横浜市に介護施設が集中していますが、最近は湘南などの富裕エリアにも介護施設が増えてきています。富裕エリアだけあって給与も高めに設定されていますが、条件の良い求人はなかなか一般には出回らないため自力で探すのは難しいでしょう。