神奈川県で人気がある転職先は？

神奈川県は転職しやすい？

神奈川県の平成28年3月の求人倍率は1.01倍と労働市場月報が報じていましたが、同じ時期の全国の月間有効求人倍率は1.30倍なため、比べてみると若干低くなっています。しかし、これは神奈川県に限ったことではありません。埼玉県や千葉県など、神奈川県と同じように東京近郊の都市でも全国平均に対して低くなっていますが、これは住んでいる地域でハローワークに登録するからです。
有効求人倍率とは、求職者1人あたりに何件の求人があるかを示しているものですが、求人倍率が1.0倍を超えると求職者よりも求人の方が多い状態となるため、有効求人倍率が1.01倍ということはほぼ1人に1件の求人がある、ということを示しています。
また、完全失業率も全国平均が3.4％なのに対して3.3％と平均を下回っているため、神奈川県は有効求人倍率が低くとも転職はしやすい県だといえます。

どんな仕事がある？

神奈川県で多い仕事は、接客業や小売業などのサービス系や医療・福祉系、技術職や製造業、運輸業です。
神奈川県の東部、横浜市や川崎市方面には京浜工業地帯が広がっているため製造業に関わる仕事が多くありますし、藤沢市にはいすゞ自動車の工場が、相模原市には凸版印刷や工場、アイダエンジニアリングの本社があるため、技術職の求人が多く見られます。
また、横浜港は早くから日本有数の貿易港として外国とも活発に交易してきたため異国の雰囲気が漂う街並みですが、国際貿易港都市らしく、港湾運送業の割合も高いため運輸業の求人数もそれなりにあります。
また、神奈川県の中でも観光客が多く集まる横浜市は東京からのアクセスも良いため観光客も多く、特にみなとみらいエリアにはショッピングスポットやレジャー施設、ホテルや結婚式場などが多くありながら近年は高層マンションの建設も進められており、さらなる発展の可能性があるとして大きな注目を集めています。そのため、接客業を中心とした求人が数多く出されています。
さらに、県内の南西部には箱根や湯河原町など名の知れた温泉地があり多くの観光客が訪れていますが、ここでは温泉施設を支えるためにホテルや旅館での接客業や観光施設の求人などが多くあります。
このように、神奈川県には工業地帯と観光地が混在しており、求人の幅が広いのが大きな特徴です。
また、他の都市と同様に神奈川県でも高齢者の急激な増加が大きな課題となっています。そのため、求人の中でも医療・福祉系の求人が群を抜いて多くなっていますが、特に老人福祉施設や介護事業が含まれる福祉関係の人手不足は深刻です。